国際中医師とは?

 
中国が改革開放政策を行うようになってから、海外の多くの人たちが中国で中医学を学ぶようになりました。
 
このような人たちの中には、十分に中医学の知識を持たないまま自国に帰り、中医師の看板を掲げて診療を行い、治療効果が悪かったり副作用を起こしたりするような事態がおきました。
 
こうした事態を重く見た中国政府は、香港やシンガポールの政府から要請を受けて、当時数多く存在した「自称中医師」に一定の資格基準を作るため、中医師の資格認定試験を実施するようになりました。
 
この試験は国際的な中医師資格認定試験(=国際中医師試験)として発展し、日本においても1996年以降、毎年試験が実施されるようになりました。
 
国際中医師は、中国政府が認定・付与する資格で、中医師ともいいます。
 
この資格・名称は中国政府が国際的に許可したものであり、日本の医師免許とは異なります。
 
当薬局の薬剤師は、2003年11月に上海中医薬大学日本校にて受験し、中国政府(衛生部国家中医薬管理局)から中医師の認定を受けました。
 
なお、2004年6月より、この試験の実施管轄は中国政府から世界中医薬学会連合会に移管されています。
 
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